首にほんの軽い刺激を与えただけ。

 今回は先日お越し頂いた患者様

(M氏男性 60歳台後半 自営業)の例を

ご紹介させて頂きます。

その方は学生時代からスポーツに励み

その競技の性格から怪我も多く・・・

と思いきや 

実はとてもお身体が丈夫で(笑)

現役時代からこれまで目立った怪我は

特にしていないというお事でした。

確かに、立派な体格をされています

いまだに。
  

そんな体格を誇るMさん

ところがある日、日常生活上の

ふとした拍子に腰を痛めてしまい

その日からこれまで30数年間

ずっと腰痛を持ち続けていたとの事です。


勿論色々な「治療」を受けに

方々に出向いて行かれたそうです。

ですが、残念ながら腰から太もも

ふくらはぎにかけての刺すような痛みと

痺れが消えず

どうしたらよいだろうかと

思案に暮れながらも毎日のお仕事を

こなしておられたようです。

ツラく長い時間だったことと

お察し致します。


そんな折に当オフィスに

お越し頂いたという経緯。

早速スペシフィックについて

お話をさせて頂くと

とてもご納得頂いたご様子。

というのも 今までさまざまな

「治療」をはじめ多くのご経験をされて

こられてらっしゃいますから

それらの実態についてはご自身が

身を以て分かってらっしゃるのでしょうね。


「根本的に解決しないと

やっぱりダメなんだよな~」と

私が言いたい事を先におっしゃって

くれていました。

まさに乾いた砂が水を吸収するように

とはこのことで私が話す事を手に取るように

ご理解頂いてるご様子でした。


さて検査です。

検査をさせて頂くのは「首」。 

そして身体の機能と全身のバランス。 

そのお身体が重力に対して

どのように適応しているのか、を診ます。


結果はやはり「首の変位」ありとの事で

アジャストメント。

アジャストメントするのは勿論

「首」で、上部頸椎を1回だけ。

そしてレストブース(平たいベッド)で

約1時間半のご就寝・・・。



先日お会いしたら
「腰の痛みが消えたよ~

寒い中3時間立ってても大丈夫だったよ~」 

と破顔してらっしゃいました。

よかったですね(笑)。

30数年間の腰痛からようやく解放されて。


でも私「治療」はしていません。

「腰」が痛いという方の「首」に

ほんの一瞬軽い刺激を与えただけです。

その刺激が治療だと仰るなら

それでも構わないのですが 

その「刺激」すら「検査をして」

「刺激の必要があるかどうか」

を判断して行うのです。


必要がない=その方の治癒力が働ける状態にある

=即ち 何もしない。


この点が一般的な「治療」という言葉の

認識と異なる部分でしょうか。 

「治療」ならその大部分が

「何か症状があれば何かをする」のでしょうから。


何もしないと判断された場合は

ほんとに何もしませんので 腰が痛くても

肩が痛くても当オフィスでは

アジャストメントは致しません。

さらにここで

その刺激に関して ご注目頂くよりも 

何故30数年変わらなかった腰が

首を刺激をしたら変化したのか

という事のほうです。
  

皆さんが

「無意識に自分で治してしまっている」

という事実です。


その刺激で30数年間ずっと変わらず

体内にあったけれど

「妨害されていた治癒力」が 

堰を切ったように流れ始めたと同時に

頭の乗り方が変わり

痛みという警告を出す必要が

無くなったんだと私は考えています。  

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