マスターピース


野球のピッチャーがボールを投げるときや

オートレースのレーサーがカーブを曲がるとき

公園のブランコに乗って前後に大きく折り返すとき

サーファーたちが波の上に乗っているとき。

身体と頭をつなぐ首はその場に応じて最も適した角度を

作ります。

身体と頭の適正な関係をつくってくれているということですね。

もちろん 無意識に。

そのことによって全体のバランスが保たれ、

その場との調和が作られているわけです。

これが反対に 可動性の制限された

つまり首が縦にも横にも斜めにも「動かない」状態だったなら

それぞれの表現もまったく違ったものになるでしょう。

これは上記のような特定の条件下だけに限らず

地面にまっすぐ立っているときにもやはり調節は為されています。

履いている靴のかかとの高さやその場所の傾き、段差などの

微妙な高低に合わせて。 

スポーツであれ、武道であれ あるいは日常の生活上であれ

「重力」のはたらく地球上で生きる私たちの首に課された役割こそ

その活動表現の鍵であるという証左ではないでしょうか。

身体全体を本来の自然な状態に戻す為の

マスターピース「首」と「全身」の関係、大きいですよ。

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