書籍より

たいていの人は「運命」相手に賭博をして

彼女の車のまわりよう次第で

いっさいを手に入れ

いっさいを失う。   エマソン


以下 今回は全文引用です。

「19世紀初頭にドイツの修道院で発見された『カルミナ・ブラーナ』

という詩歌集があります。

そこに収められた歌に

「運命の女神が回す車がある」という言葉が出てきます。

ですからここで「彼女」とあるのは

「運命の女神」を指しています。

この運命の女神は気まぐれで 

あるときは人を高みにまで上らせ

あるときにはどん底まで突き落とす。

これが西洋の運命観となっているのです。

しかし そんな気まぐれな運命などによって

得られる儲けなどに目をくれてはいけない、とエマソンは諭します。

それよりも神の法を実行する

「原因」と「結果」を相手にしなさい、と。

つまり、「こういうことをしたから、こういう結果になった」

というのがこの世のすべてなのだというわけです。

そのことをよくよく考えなさい、というのです。

そして大いなる意志を離れずに働き

獲得してしまえば、運命の女神が回す「偶然」の車を

鎖で縛りつけてしまうこともできる。

そうなれば

「彼女の車の回転を恐れる心の及ばぬ場所に君は坐することになる」と。

自己信頼を基に生きていけば

運命など恐れる必要はなくなるのだといっているのです。」


今年4月18日に逝去された渡部昇一先生の著作

「エマソン 運命を味方にする人生論」より抜粋。


先生が書籍の中で紹介している言葉

自己信頼 内省 心学 魂を深く深く探る・・・

どれも ともにありたいと思う言葉です。

コメント