時代を超える人心とイネイトの力。 

某歌手の方のブログを拝見いたしました。

きっかけはその方のブログの内容を指摘して

専門職業人の方の「あれは絶対ダメ」という 言葉。

たて続けに「なんの効果もないでしょう」「非常に危険です」。

ちらっとネット上で見て「なんのことだろう」と思い

該当のブログを覗いてみました。

読んでみて あ、そういうことか・・・と。

今日はその話題に因んでカイロプラクティック誕生のおはなしを

させて戴きます。

取り上げられている内容や事の本質まで

酷似しています。

スペシフィックに限らずカイロプラクティックの

門を叩いた方なら誰でも一度は習うお話があります。

簡潔にご紹介させていただきます。

それはB.J.Plamerの父君であられる

D.D.Palmer氏(DDパーマー。以下DD)が

経営していた磁気治療院でのお話。

時は1895年9月18日。

(この日は水曜日だったことが今は確認できるんですね、インターネットで)

DDが自身のオフィスにいたとき

ビルの管理人のハービー・リラード氏が掃除のために部屋に

入ってきました。

以下現場での会話。

「すみません。先生はほかの検査室にいると思ったもので」

とリラードは言いました。

DDは見上げて彼を招き寄せました。

「ハービー、座りたまえ。君に話そうと思っていたことがある。」

DDはリラードの耳が聞こえなくなった原因と聴覚を回復するために

今までどんな方法をとったか知りたかったのです。

リラードはDDの方へ向かって座り彼の唇を見つめました。

「もうどのくらい耳が聞こえないのかね?ハービー。」

「そうですね先生、17年くらい前からだと思いますが

首にポキンという音がしてから聞こえなくなり

それ以来なにも聞こえません。その間にあれやこれやいろんな

治療をしたのですが効果はありませんでした。そしてある日 

首にこぶ(隆起)が出来ているのに気づきまして 

またいろんなお医者さんの処へ行きましたが何もわかりませんでした。

あげくの果て、私が生まれた時からそのこぶはあったんだと

医者はとりあってくれませんでした。」

「わたしがそこをちょっと調べてもいいかな?」とリラードに

訊き了解をとると、すぐにそのこぶをチェックしました。

そしてそこからひとつの答えを見い出しました。

「ハービーはこの骨がズレて耳が聞こえなくなったとすれば

その骨を元の位置に戻せば聞こえるようになるのではないか。」

DDはリラードに首を治療させてもらうように頼み

承諾をとりました。

そして、DDは診療台の上にリラードをうつ伏せに寝かせ

首のこぶの所を両手で力を加え押し込んだのです。

これが最初のカイロプラクティック・アジャストメントでした。

奇跡は起きました。

その首の骨のズレがなくなると耳はすぐに以前と同じように

聞こえるようになったのです。

この後、DDは記しています。

「これは偶発的なことではない。はっきりとした目的を持って

なされたことであり、予期された結果がもたらされた。

このアジャストメントは粗雑なものでなく、スペシフィックなものである。」

最初のアジャストメントからほどなく、二回目の成功例がありました。

心臓病の患者がやはり骨のズレをアジャストメントすることにより

治っています。

DDはこの新しい治療法の名称を探し始めました。



この後 元々の彼の患者であった牧師の家族を全員この新しい

治療法で救ったことからこの牧師と大変親しくなり

牧師がギリシア語学者でもあった縁でこの治療法の名を

『Chier=Chiro=Hand =手』

『Praktikos=Practic=done=なされた』

“手によってなされた” CHIROPRACTIC と名付けた

という経緯があります。

ここまでがカイロプラクティック誕生のお話。

このDDによる最初のアジャストメントから

カイロプラクティックを格段の発展をさせた

息子のB.J.パーマー博士の登場

そして1931年のHIO理論の学説を打ち立てるに至るまで

カイロプラクティックは長い年月を要しました。

方法も様々な経緯 紆余曲折を経、

そして現在 BJの遺したスペシフィックに昇華し

それを受け継いだ先達のお陰で日本でもごくごく少数ではありますが

ひねりも 押し込んだりも 早くねじったりも 音をさせたりもしない

要は「なにをされたのかわからない」

スペシフィックカイロプラクティックとして継承させて頂いているのです。


さてここでお話 を戻してみます。

該当の歌手の方がどのように「やってみた」のかその場にいて

見たわけではありませんでしたので何ともいえませんが

批判している方の「根拠がない」という言葉は

その方の立場からみて根拠がない ように見えるのでしょう。

BJもそうだったようですが当時「そちら」の方々とまったく

お話が平行線で 当時のアメリカでは相当な弾圧を受け

なかには投獄までされたカイロプラクターもおられたようです。

逆に言えば「そちら」の方々の立場や社会的構造を

脅かしてしまうほどの威力が

カイロプラクティックにあると見られた可能性も低くないでしょう。

*カイロプラクティックに、というより
イネイトインテリジェンスにその威力があるといったほうが
真実に近いでしょう。
カイロプラクティック(スペシフィック含む)とは本来
イネイトインテリジェンスのはたらきへの妨害・干渉を取り除くだけです。
つまり奇跡を起こしているのは「イネイトインテリジェンス」なのですから。


現在2018年。ハービーリラード氏とDDパーマーの間で

起こった出来事から123年ちかくが経過。
 
いつの世もこのようなことは起きているのですね。

どの分野でも。

そしてそれらはほぼメインストリームのメディアを

通して世の中に「そういう印象」を残してゆきます。

・・・

ただ 私も言うかもしれません。

「ダメです」と。

ご自分で上手にされてしまっては私のお仕事なくなっちゃいますから。



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