くつ底の減り方

 くつ底の減り方を見る事がよくあります。


左右で減り具合が異なっている方がよくいらっしゃるのですね。


かかとなどは その違いが一目瞭然のかたも多いです。


左右で減り具合が異なるから 即 「首が変位(ずれ)している」 という結論には直結しないと


考えていますが、往々にして体調の不具合を訴える方が多いです。


これに関してはインターネット上でもたくさん情報が載ってます。


「こんな風に減っている方は重心が○○、このような減り方は姿勢が○○!・・・」。


多分 それらの分析は合っているのでしょう。


確かに私もその通りだと思います。


ただ、その分析に対しての「結論」が一般に知られている認識とスペシフィックとでは


恐らく異なります。



一般的に考えれば 


「姿勢に注意して、偏った重心位置を戻すことが大事」


「その間違った歩き方を正す事が先決」


「骨盤が歪んでいるのが原因だから骨盤を矯正し、美しい歩き方に」


先の分析に対しこれらの解決方法、結論が浮かぶと思います。



これに対し、スペシフィックではそれらも 「そのひとの現段階での適応の姿」 であると考えます。


つまり姿勢が悪い、歩き方が間違っている、骨盤が歪んでいる等に見えたとしても


首の変位が無く、本人にとってそれが最もラクな状態であるならそれでよいと考えます。



ただ もし現状を変えたほうがラク、つまり現在が不調和な状態であったとしても


「姿勢を注意して正す」や「間違った歩き方を変える」、「歪んだ骨盤を矯正する」


という結論・解決方法は採りません。



無意識に身体をそうさせている原因のみに着目します。


それが上部頸椎の変位(ずれ)、神経圧迫であり、これを見出した時にアジャストメントをします。



アジャストメントをし、原因が消失し症状が変化する。


つまり頭を乗せている台(上部頸椎)の向き、位置が自然になり 頭の乗り方が変わり 


重力への適応の状態が変わったからそれに見合った結果(症状・適応の姿)が訪れただけ。


その後の適応の姿もまた変わってきます。


呼吸が深くなったり、猫背が変わったり、左右に揺れる歩き方が変わったり。



気がつけばくつの減り具合もまた変わってくるということになるのです。





皆さんのくつ 如何ですか?



おまけ。


「人を批判してはいけない。そのひとのモカシンを履いて1マイル歩いてみるまでは。」


ネイティブアメリカンのことわざ。


そのひとの立場や状況を知らずして批判などをしてはいけない、という意味のようです。


くつの履きこなし具合をその人の歴史に置き換えてるわけですね。
















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