映画を観た感想から


映画「セッション」を観てみました。


名門音楽院の音楽教師フレッチャーと生徒ニーマンの師弟関係を


描いたドラマ。


ドラムの指導を通した厳しい師弟関係のなかで


我欲や私情 憧憬 感情 怒り 憎悪・・・


「私」を何枚も脱ぎ捨てて


到達した二人の至上の世界をジャズドラムを通して描いています。




「教育された脳」による 思い込み 自虐 都合 損得勘定 妬み ひがみ 


やっかみ 計算 常識 嫉妬 欲望・・・


これらをどんどん捨て去り 思わぬ瞬間に辿りついたお互いの


イネイト(Innate 先天的叡智)同士の融合。


・・・と、こんな感想が 映画を見終えた瞬間 私の脳裏をかすめました。



音楽には疎い・・・「相当」疎い私ですが音楽家さん達のみならず


他者となにかを以て「一体感」を共有できた瞬間の


得も言われぬ喜びとは 


もしかしたらそのような感覚なのかもしれません。



例えばクラシックのオーケストラで指揮者と奏者達が一体になる。


まさにハーモニー 「調和」です。


調和の振動は聴く者の心へ心地よい周波数となって伝わります。 


受け取る側はエネルギーを感じるのでしょう。



クラシックといえば来月はもう「第9」の季節。


今年はどんなハーモニーを奏でるのでしょうか。



もしベートーベンに出会えたなら是非アジャストメントさせて欲しいですね。


でもそうすると世界の音楽の歴史が変わってしまうかも知れません。


彼の偉大な楽曲の数々は彼の難聴が産み出したものである


のかもしれませんから。 


・・・・スペシフィックに携わる者の独り言でした。
 


「私が無ければ皆、私」 鈴木大拙(禅学の大家)


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