「食品の裏側」

 すでにベストセラーですから

ご存じの方も多いことと思います。


帯にある通りの感想を持てます、きっと。


仕事人間だった著者の阿部さんが

お嬢様の誕生日ぐらい早く帰って奥様と共に祝おうと

帰宅したときに食卓にならんでいたミートボールが

自分が開発した商品と知って

すでに頬張っている家族に対し

「ちょ、ちょ、ちょっと、待て待て!」と

大慌てで両手でミートボールを覆い隠して

止めたくだりは印象的です。


本来なら産業廃棄物となるクズ肉を

添加物を大量に投入して「食品」に仕上げた

ものだったそうです。

内部の当事者でこそ知り得る内情です。


でも知らぬ間に家族はそれをいつも

喜んで口にしていた。


安くて美味しいと。


誰でも

どんな専門家でも

暮らしのなかでは

その他の詳しい人や専門家の話を聞き、何かを買い

お世話になっている。

そして

自分はいいものを手に入れたい

自分にはいいものを提供してほしいという

思いは同じはず。

食品であれ情報であれ。


でもそう思うなら

やっぱり自分も他人に

同じようにしないとそれは自分に

まわってこないんだろうな。

因果応報だから。


安部さんの言葉を借りれば

「まごころ基準」を持ちましょう、です。


違法な事はしていない

嘘もついていない・・・

けれど大切な事も伝えていない


これではいつしか心が空しくなっていきますね。

まごころ基準もどこかへ消えてしまいます。


法の基準以外にもきっとある

まごころ基準。



学んで考えてトレーニングして自信をもって

ひとさまにも家族にも同じものを

提供し続けようと思う。

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